家族の苦痛を軽減させるために
病むのは患者一人ではありません。
その家族全体であることを考え、家族を精神的にも肉体的にも支えていくことが必要です。
病室で患者とともに過ごす家族にとっては、肉体的疲労を回復するための快適な付き添いベッドが必要ですし、安心して食事の準備ができる調理室も用意したいものです。
身体が疲れていては十分な患者の支えとしての働きを果たすことはできません。
また、患者と家族の精神的葛藤不和も見逃すことは許されません。
スタッフが中に入って、両者の調整をすることも求められます。
一時的に患者と家族を引き離して、家族の肉体的、精神的ないやしを援助することもときに必要となります。
患者の死後に残される夫、妻、子、親、兄弟の苦痛についても、生前より配慮が必要ですよね。
肉親の死が、ただ悲しみとしてのみ経験されるのではなく、生きることの喜びとその力を与え、そしてみずからの死に勇気をもって対処するための知恵を得る機会であってほしいと願います。