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2010年04月 アーカイブ

家族の苦痛を軽減させるために

病むのは患者一人ではありません。

その家族全体であることを考え、家族を精神的にも肉体的にも支えていくことが必要です。

病室で患者とともに過ごす家族にとっては、肉体的疲労を回復するための快適な付き添いベッドが必要ですし、安心して食事の準備ができる調理室も用意したいものです。

身体が疲れていては十分な患者の支えとしての働きを果たすことはできません。

また、患者と家族の精神的葛藤不和も見逃すことは許されません。

スタッフが中に入って、両者の調整をすることも求められます。

一時的に患者と家族を引き離して、家族の肉体的、精神的ないやしを援助することもときに必要となります。

患者の死後に残される夫、妻、子、親、兄弟の苦痛についても、生前より配慮が必要ですよね。

肉親の死が、ただ悲しみとしてのみ経験されるのではなく、生きることの喜びとその力を与え、そしてみずからの死に勇気をもって対処するための知恵を得る機会であってほしいと願います。

看護者に求められる死のみとり

科学の発達のめざましい今日、多くの科学者の業績によって、医学はめざましい発展を遂げてきました。

ひと昔前までは、住み慣れた自宅でホームドクターに見守られ、家族や親しい人たちに囲まれて「畳の上」で死ぬのが人々の望みでした。

しかし現代では、設備の整った病院で最高の医療器械を駆使してもなお、助からなかったときに

「これだけの病院で助からなかったのだから致し方ない」

と、人は初めて死を受け入れるのです。

たまたま、設備の十分でない病院であったりすると、

「もっといい大病院であれば助かったかも知れない」

と人は言い、家族も後悔したりします。

それほど人々は医学に信頼を寄せ、家庭死よりも病院死を望むようになったのです。

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