看護者に求められる死のみとり
科学の発達のめざましい今日、多くの科学者の業績によって、医学はめざましい発展を遂げてきました。
ひと昔前までは、住み慣れた自宅でホームドクターに見守られ、家族や親しい人たちに囲まれて「畳の上」で死ぬのが人々の望みでした。
しかし現代では、設備の整った病院で最高の医療器械を駆使してもなお、助からなかったときに
「これだけの病院で助からなかったのだから致し方ない」
と、人は初めて死を受け入れるのです。
たまたま、設備の十分でない病院であったりすると、
「もっといい大病院であれば助かったかも知れない」
と人は言い、家族も後悔したりします。
それほど人々は医学に信頼を寄せ、家庭死よりも病院死を望むようになったのです。